2006年2月6日月曜日

デジタルは人間性が失われていく

「デジタルは人間性が失われていく」

関口宏さんの番組の中で浅井慎平氏が言った言葉です。

 デジタルカメラであろうとフィルムカメラであろうと記録する仕組みの違いがあるだけです。
フィルムがなかったときは、ガラス板に記録していました。
ガラス板の時代からフィルムの時代に移り変わるときも

「フィルムは人間性が失われていく」

という発言をした人がいたのでしょうか。

フィルムは、光を帯びると色が変化する薬品を使った記録方法です。
デジタルは、光の情報を数値として記録する方法です。

本質は、記録することであり、その記録して再現する方法は時代によって移り変わる。

デジタルの最前線にいるものとして、この発言は非常に残念だと思いました。

仮に

「デジタルによる記録の積み重ねによる膨大なデータベース化は、人間性が失われていく 」

という意味であるならば、一部の優れた能力を持った人にしか再現ができない技が、世の中のあらゆる事象のデータベース化によって、すべての人々の共有財産となったときに人間性を失わせていくと解釈できるのかもしれません。

写真界の重鎮の発言として、せめて「そうだったらいいのに」と思いました。

ほんの一瞬で発した言葉であり、その言葉じりを捕らえても何にもなりませんんが、あまりにもおおざっぱな発言で、唖然としてしまったのでした。

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