2009年12月3日木曜日

USBメモリウイルス対策のまとめ

■USBメモリとは

USBメモリは、USB(Universal Serial Bus:ユニバーサル・シリアル・バス)端子に差し込んで使うタイプのメモリタイプの記憶媒体です。

パソコンに差し込むだけで、簡単に大容量のデータの読み書きができます。

ポケットに入れても邪魔にならないサイズのため、常にキーホルダーにつけて持ち歩いている人もいます。

■USBメモリウイルス

このUSBメモリを介したウイルスが、2008年ごろに発見され、USBメモリを差し込んだパソコンに次々と感染する事例が見つかりました。

USBメモリウイルスに感染すると、他のコンピュータウイルスをWeb上からダウンロードして、PC上のデータを盗み取る活動をしたり、別のUSBメモリに対して、さらに感染を広げるような活動を繰り返します。

USBワームと呼ばれることもあります。

ウイルスは、次のような活動をします。
・オンラインゲームのアカウント情報を盗む
・メールアドレスを盗む
・パソコンを遠隔操作する
・パソコン内の情報を外部に送信する
・入力したキー情報を外部に送信する
・さらに別のウイルスをダウンロードする

■USBメモリウイルスの感染の仕組み

USBメモリにウイルスが感染するとウイルス本体のプログラムとautorun.infというUSBメモリを差し込んだときにウイルス本体のプログラムを自動実行するファイルがコピーされます。
この感染したUSBメモリをパソコンに差し込んだときに、ウイルスが自動実行され、ウイルスが別のパソコンにコピーされて感染を広げてしまいます。
コピーされたウイルスは、別のUSBメモリが差し込まれるのを密かに待ちながら、ウイルスとしての活動を開始します。


■USBウイルスを防ぐには

1 信頼できないUSBメモリを差し込まない
 自分のものでないUSBメモリや共同のパソコンで利用するようなメモリは、信頼しないことが基本です。
 会社のパソコンと自宅のパソコンとのやり取りに使うようなときも、注意が必要です。場合によっては、会社のルールに違反することもあります。

2 ウイルス対策が怪しいパソコンにUSBメモリを差し込まない
 自分が管理していないパソコンにUSBメモリを差し込むときは、ウイルス対策が信頼できる状態かどうか、しっかりと確認しましょう。
 共用できるような状態にあるパソコンは、危険が潜んでいる可能性があります。

3 USBメモリの自動実行を防ぐ

・Siftキーを押しながらUSBメモリを差し込む
・USBメモリのトップの階層に「autorun.inf」という名前のフォルダを先に作成しておくと、USBワームによる不正な「autorun.inf」ファイルを作成させない